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魁の言葉に少し落ち着いた私はまた話し始めた。
『事件からすぐ…あの二人はこの町から消えた…。戻って来てるなんて思いもしなかった…。』
震える体を必死に押さえながら話しを続ける。
『今日…呼ばれて振り返った時…いるなんて思わなかった…。妃那ねぇ達を巻き込みたくなかったから…。
そして…俺達の女だって言われた。
魅弥と違うって言ったら叩かれた…。
その後…どうせすぐまた会うって…俺達は鬼神だからって…。』
私の鬼神発言に皆が驚いた。
『『『鬼神!?』』』
『お前達は俺達の女になる。またな。宝龍の姫って言われて…キス…された…』
そこまで話すと涙がまた零れてきた。
『…奴らが鬼神か』
瑠榎にぃが呟いた。
『蓮。詳しく調べられるか?もしかして…蛇神も奴らが操って居たのかも…。』
「あぁ。すぐ調べる…。」
蓮はそう言いながら、部屋を出て行った。
『沙綾。少し眠れ…。』
瑠依にぃの言葉に首をフル…。
『寝たら…か…いが…居なく…なっちゃう…』
私が呟けば魁が答えてくれた。
『沙綾。俺は居なくならない…。ほら…。一緒に寝るぞ?』
魁が側に居てくれるならと思い頷いた。
魁に抱き上げられ、ベットがある部屋に行った。
ベットに落とされ、魁に抱きしめられると…安心感から眠りに落ちて行った。
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