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魁と部屋を出ると皆いた。 『『綾!』』 妃那ねぇと紅葉ねぇと月ちゃんの声が聞こえた。 『…心配かけて…ゴメンね…』 魁に抱きしめられたまま謝った。 『何言ってんの…』 『『護れなくて…ゴメン…』』 妃那ねぇと紅葉ねぇが謝ってきた。 『…大丈夫…気にしないで…。兄様…颯矢…姉様達…泣いちゃった…。ごめんなさい。』 瑠榎にぃ達に謝った。 『『『ああ。大丈夫だ…。』』』 三人はそう言いながら彼女達を抱きしめた。 『魅弥…大丈夫…?』 朔矢に聞けば 『大丈夫だ。』 と言われた。 しばらくすると魅弥も起きた。 『…さく…や…?』 『魅弥。俺はここにいる。』 魅弥を抱きしめて朔矢が言った。 『…病院…行くの?…私…置いていかれるの…?』 『行かない。ほら怪我なんてしてないだろ?』 『…よかった…』 朔矢と魅弥が話し終わった頃…瑠榎にぃが言った。 『今日は帰ろう。沙綾も魅弥も混乱したままだ。』 帰るという言葉に体が震えた。 『か…い…。やっぱり…病院行くの?綾…一人…?い…や…』 ギュッと魁に抱き着いた。 『さく…や…病院…帰る…の…?』 魅弥も朔矢に抱き着いていた。 『沙綾。魅弥。俺達の家に帰るんだよ。ほら。魁達も一緒だから…』 瑠榎にぃの言葉に 『瑠榎兄様…本当…?』 『ああ。皆一緒に家に帰ろう。』 『魁…一緒に帰るの?』 『ああ。一緒だ。』 魁に抱き上げられ家に帰った。
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