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魁Side 沙綾を連れて瑠榎達の家に帰ってきた。 潤さんは何も言わず迎えてくれて、そのまま沙綾を部屋に連れていった。 『沙綾…。寝るぞ…』 沙綾は首をフリいやと言う。 『寝たら…また魁いなくなる…』 泣きながら言う沙綾。 『いなくならないから。ずっと側にいる。』 布団に入り、沙綾を抱きしめた。 ギュッとしがみついて涙を流す。 『ほら沙綾。もう泣くな。俺は大丈夫だから。』 そう声をかければ、さらに抱き着く。 『…グス…私…僚我に…キスされた…。また…皆が…』 泣きながら言う沙綾に深いキスをする。 チュッ…チュク…チュク… 『…ン…』 『沙綾。大丈夫だ。俺が護る。』 『…か…い…』 『お前を抱いてるのは俺だ。他の奴の事は考えんな…』 そう言いながら沙綾の首筋に顔を沈めた。 『…アッ…か…い…』 『お前が誰といるか解らせてやる。』 言いながら行為を進めていく。 『…ン…魁…ハァ…かい…』 俺を呼びながら、快楽に身を委ねる沙綾を優しく抱いた…。 情事が終わったら、涙を流しながら眠る沙綾…。 涙を拭ってやり、蓮に電話した。 《魁!綾ちゃん大丈夫なのか?》 すぐに電話にでた蓮。 『ああ。今は寝てる。しばらく離れられないから、チーム頼む。』 《ああ。鬼神の拠点が割れない…。》 『連合動かせ。宝龍には話してある。』 《わかった。お前は綾ちゃんについててやれ。分かったら連絡いれる。》 『ああ。頼んだ。』 蓮が副長でよかった。こう言う時は頼りになる。 電話を切って沙綾の寝顔を見てると、瑠榎の声が聞こえた。 『魁…。入ってもいいか?』 『ああ。』 そう言いながら鍵を開けた。
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