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瑠依Side 家に帰ると瑠榎が親父達に説明していた。 …説明は瑠榎に任せて部屋行くか…。 さっきから喋らない紅葉…。 きっと綾達の事を気にしてるんだろう。 紅葉の手を引き部屋に入る。 部屋に入ってすぐ紅葉を抱きしめた。 『紅葉?何を気にしてる?』 『瑠依…綾達…守れなくて…ごめんなさい…。』 涙を流しながら言ってきた。 『紅葉。気にするな。瑠榎も言ってただろ?あいつらを知らなかった紅葉は悪くない。』 『でも…私は白虎なのに…。宝龍の姫を危険な目に合わせた…。』 抱き着きながら言ってくる紅葉。 『紅葉。もう自分を責めるな…。綾達なら大丈夫だ。魁と朔がついてる…』 泣き続ける紅葉をきつく抱きしめ言う。 『綾にもみぃにも何もしてあげれない…』 『紅葉。それは違う。俺達が無事にいる事が大切なんだ…。』 『…今度こそ…守ってみせる…。綾もみぃも月も…三人には手を出させない…』 泣きながら、呟いた紅葉の体を少し話し目を合わせて言った。 『紅葉…。危ない事はするなよ?お前に何かあったら俺は普通ではいられない。お前は俺が護るから…。』 『瑠依…でも私は白虎なの…。姫達を護るって決めてる…。瑠依の大切な妹達に手を出させない…。』 『お前は白虎でもあるが…俺の女でもあるんだ…。それを忘れるな。』 そう言うとまた泣き出した。 『ほら紅葉…。もう泣くな…。泣いてる紅葉は見たくない。』 しばらくして泣き疲れて眠る紅葉…。 ベットに寝かせキスを落とし、部屋を出ると瑠榎もちょうど出て来た。 『紅葉…寝たか?』 『あぁ。妃那も寝たか…』 『やっとな…。散々泣いてからな。』 『紅葉も変わらない。とりあえず…魁の所に行くんだろ?』 『あぁ。今後の話しもしないとな。』 『だな。…行くか。』 瑠榎と綾の部屋に向かった。 『魁。入っていいか?』 瑠榎が声をかけ、魁の返事を聞いてからドアを開けた。
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