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朔矢Side まだ泣いている魅弥を抱き上げ部屋に入る。 あれから…離れようとしない。 『魅弥。少し眠れ。』 抱きしめながら魅弥に声をかければ、フルフルと首をフル。 『魅弥…。』 『だって…寝たら朔矢…病院行っちゃう…。朔矢が行くなら私も行く!』 ギュッと抱き着きながら言ってきた。 『病院なんて行かないから。ほら…どこも怪我してないだろ?』 『…いやぁ…。…朔…矢…置いて…いかないで…』 言いながら泣き出した。 『魅弥。お前を置いてどこにもいかない。ほら俺はいるからもう泣き止め。』 言いながらキスを落とした。 しばらくすると寝息が聞こえてきた。 …ふぅ。寝たか…。 そう思いながら魅弥をベットに寝かせる。 …綾は大丈夫かな…。 考えていると颯矢の声が聞こえた。  朔矢Side End 颯矢Side 俺は月も危ないから家に連れてきた。 部屋に入ると月が喋り出した。 『綾ちゃん達…大丈夫かな?』 綾達の心配をする月。 『大丈夫だ。朔も魁さんもついてる。』 『私…綾ちゃん達の事…全然分かってなかった…。また…守って貰った…。』 泣きながら言う月。 『月。違う。あの二人は危険なんだ。綾達はそれを知ってるから月達を守ったんだ。』 『でも…』 『でもじゃない。妃那ねぇ達にも話してなかったんだ…。アイツラが今現れなければ、綾達はこんな風にはなってない。』 ボロボロ泣きながら抱き着いてきた月。 『もう泣くな。月も綾達も皆護るから』 『だって…颯矢刺されたって…』 『昔だ。今はちゃんとかわすよ。月を一人に出来ないからな。』 『気をつけて…ね』 『あぁ。ほら寝るぞ』 月を寝かせようと、抱きしめたまま布団に入った。 すぐに月は眠り、月の寝顔にキスを落として朔矢の部屋に向かった。 『朔矢。入っていいか?』 『あぁ』 朔矢の返事を聞き、部屋に入った。
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