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『朔矢。魅弥は大丈夫か?』 『あぁ。今はな。寝たら俺がまた病院に行くって思ってるから…』 朔矢の話しにため息をつく。 『はぁ…仕方ないな。前がそうしてたから…』 『あぁ…。だけど…アイツらなんで今頃戻って来たんだ?』 『たぶん…今だからだよ。宝龍の姫の情報が流れたから鬼神も見たんだろ。』 『だな…。奴らには渡さないけどな。』 『あぁ。護ってみせる。』 『チームも動く…。俺達も…』 『いや…俺達は思うほど動けないだろ…。月達の側を離れるのは心配だ…』 『だよな…。どうする?』 『…大河(たいが)達を呼ぶ…』 『大河達か…。』 『とりあえず…裏で動いて貰うさ。魁さん達がいいと言えば表に出てもらう。』 『…それがいいな。蓮さんでも情報に苦労してるみたいだし…』 『あぁ。大河に連絡してくる。』 『頼んだ。』 颯矢は朔矢と話しを終わらせ、朔矢の部屋をでて電話をかけた。 トゥルルル… 数回のコールの後相手が電話に出た。 《はい。》 『大河?俺、颯矢』 《おぉ。久しぶり。お前朱雀に入ってんだろ?綾が宝龍の姫なのにも驚いたがな。》 懐かしそうに話す大河。 『あぁ。さすが情報が早いな。それで…頼みがあるんだ。』 《お前から頼みとか珍しいな?どうした?》 『僚我と龍我が戻ってきた。』 《…は?なんで?》 『理由は言わなくても解るだろ?』
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