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魁Side 綾達が外に行くのを見送った後、大河が話し始めた。 「さて…綾達がいない内に僚我達の情報から話しますね。」 大河も綾達を気にして部屋の外に出したみたいだ。 「あいつらがこの町に帰って来たのは、4月です。 綾達をナンパさせて、危なくなってるのを自分達が助け綾とみぃを手に入れようと考えてたみたいですね。 でも…自分達が出る前に魁さんが助けた。 その後、魁さん達がいる屋上から出て来た綾達を目撃しているのは、蛇信ではなく鬼神です。」 大河の言葉に蓮が反応した。 「桜闌に鬼神がいるのか?」 「はい。まだ誰かは分かっていませんが、確実にいます。情報が早過ぎると思いませんか?綾達が宝龍の姫として追われたのがその日の放課後…。」 …確かに早かったな…。 俺が考えていると大河が言葉を繋げた。 「情報が早かったのは、前々から鬼神と蛇信は接触してたんです。 表ではその情報は隠れてましたが…。」 大河はそこまで話し、一呼吸ついた。 「…なんで俺でも出せなかった情報を知ってるんだ…?」 蓮が呆然と呟くと凪が喋った。 「大河にハッキング出来ない事はないからな。こいつは天才的なハッカーだ。」 …何でそんな奴が紅蓮にいるんだ? 不思議に思いながらも声には出さずに話しを聞いた。 「まぁ…話しを戻すと蛇信は鬼神からの情報で動いていました。 昨日…あいつらが綾達に近づいたのも偶然じゃない。 綾とみぃの仲間を傷つける為。 自分達のせいで誰かが傷付くなら、変わりに僚我達の所に来させる準備みたいなものですね。 意外にも綾とみぃが友達を守った事によって直ぐに引いたんでしょう…」 大河は一気に話し終えた。
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