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『じゃあ…妃那達も狙われてるって事か…』
瑠榎が呟くと、大河は言った。
「はい。間接的にですが…。最終目的は綾とみぃです。」
『瑠榎、瑠依、妃那達から目を離すなよ。』
俺が言えば、瑠榎達が頷いた。
『妃那、紅葉。白虎は全員表では動かすな。
今動いてる奴は呼び戻せ。』
『『わかった。』』
俺の言葉に妃那達も頷いた。
黙っていた凪が話し出した。
「魁。俺達も動くぞ。」
『…凪。いいのか?』
「あぁ。綾達の為だ!それに…僚我と龍我が関わってるなら人事じゃない。」
凪の真剣な声に蓮が聞いた。
「…どういう事?」
「簡単です。あいつらは綾とみぃの仲間を傷つけて、二人をおびき出す。…となると俺達も狙われる。」
『…なるほど…』
大河の説明に納得した。
ちょうど話しが終わった頃、沙綾が部屋に帰ってきた。
『…魁…』
俺は立ち上がり、ホッとしたように言う沙綾を抱き寄せる。
『どうした?クラスメートと話してたんだろ?』
『…魁が中々来ないから…どっか行っちゃったのかと思って…』
ギュッと抱き着きながら言ってきた沙綾 。
『沙綾。置いて行かないから大丈夫だ。』
そう言いながら、沙綾を抱え上げソファーに座った。
「綾~。俺の膝にこぉい!寂しいなら魁より優しく抱きしめてやるぞ~」
膝に沙綾を乗せ座ると凪が言った。
『…魁がイイ…。』
さらにギュッと抱き着く沙綾の頭を撫でた。
「綾~!?」
驚きながら、沙綾に飛びついて来そうな凪を大河が止めた。
「はい。凪さん。そこまで~!いい加減にしないと綾に嫌われますよ?。」
大河の言葉に凪が叫んだ。
「それはいや!!」
『…ありがとう…大河。』
話していると颯が来た。
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