26/48
前へ
/372ページ
次へ
『じゃあ…妃那達も狙われてるって事か…』 瑠榎が呟くと、大河は言った。 「はい。間接的にですが…。最終目的は綾とみぃです。」 『瑠榎、瑠依、妃那達から目を離すなよ。』 俺が言えば、瑠榎達が頷いた。 『妃那、紅葉。白虎は全員表では動かすな。 今動いてる奴は呼び戻せ。』 『『わかった。』』 俺の言葉に妃那達も頷いた。 黙っていた凪が話し出した。 「魁。俺達も動くぞ。」 『…凪。いいのか?』 「あぁ。綾達の為だ!それに…僚我と龍我が関わってるなら人事じゃない。」 凪の真剣な声に蓮が聞いた。 「…どういう事?」 「簡単です。あいつらは綾とみぃの仲間を傷つけて、二人をおびき出す。…となると俺達も狙われる。」 『…なるほど…』 大河の説明に納得した。 ちょうど話しが終わった頃、沙綾が部屋に帰ってきた。 『…魁…』 俺は立ち上がり、ホッとしたように言う沙綾を抱き寄せる。 『どうした?クラスメートと話してたんだろ?』 『…魁が中々来ないから…どっか行っちゃったのかと思って…』 ギュッと抱き着きながら言ってきた沙綾 。 『沙綾。置いて行かないから大丈夫だ。』 そう言いながら、沙綾を抱え上げソファーに座った。 「綾~。俺の膝にこぉい!寂しいなら魁より優しく抱きしめてやるぞ~」 膝に沙綾を乗せ座ると凪が言った。 『…魁がイイ…。』 さらにギュッと抱き着く沙綾の頭を撫でた。 「綾~!?」 驚きながら、沙綾に飛びついて来そうな凪を大河が止めた。 「はい。凪さん。そこまで~!いい加減にしないと綾に嫌われますよ?。」 大河の言葉に凪が叫んだ。 「それはいや!!」 『…ありがとう…大河。』 話していると颯が来た。
/372ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3624人が本棚に入れています
本棚に追加