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唯と渚は殴りかかった時、僚我達に捕まれてた手を離された。 その瞬間ガタガタ震えながら座りこんでしまった。 「おっと…。今日は帰るよ。」 「仕方ないな。今宝龍と紅蓮相手にする訳にはいかないしな。」 「「じゃあな。綾、みぃ、唯、渚。」」 僚我達は楽しそうに笑いながら遠ざかって行った。 「「綾!みぃ!」」 唯と渚が近寄ってきた。 『『あっ…大…丈夫…。守ってくれて…ありがと…』』 みぃと震えながらお礼を言った。 「「バカ!震えながら大丈夫なんて言わないで…。」」 二人はそう言いながら抱きしめてくれた。 その時、慌てた魁と朔の声が聞こえた。 『沙綾!!』 『魅弥!!』 『か…い…』 『朔矢…』 みぃと二人で唯達に背中を押され、魁達に抱き着いたら安心して涙が零れた。 「なにがあった?」 いつの間にか凪くんまで来ていた。 「凪さん!奴らが現れました。今日は顔見にきただけだと言って直ぐに引きましたけど…。 私達が紅蓮だと分かってる口ぶりでした。」 唯がさっきの事を言っていた。 唯に続けて渚も言った。 「奴らは今はまだ相手にするわけにはいかないって言ってました。」 「そうか…。大河に調べさせろ!」 「「はい!」」 唯と渚は大河達の方に行った。 「綾?みぃ?大丈夫か?」 魁達に抱きしめられたまま、みぃと頷いた。 『帰るぞ。凪。なんか分かったら連絡くれ。』 「あぁ。お前は綾についててやれ。」 『ああ。』 魁は離し終わると私を抱き抱え店を後にした。
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