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魁Side 泣きじゃくる沙綾を落ち着かせる為、沙綾を抱いた。 疲れて泣きながら眠った沙綾にキスを落とし、部屋をでた。 部屋の外には全員揃っていた。 『沙綾は?』 出てきた俺に瑠榎が聞いた。 『…寝かせた。ついて来るって聞かなかったからな…』 『そうか…。』  瑠榎との会話を終わらせ、いつものソファーに座り話し始めた。 『今日中に終わらせる。乗り込むぞ。瑠榎達はここにいてくれ。』 俺の言葉に瑠依が答えた。 『俺達も出る。ここは朔矢達に残らせる。』 瑠依が言った事に少し驚きながら、聞いてみた。 『…だが…妃那達はどうするんだ?』 俺が聞いた事に妃那が答えた。 『私達は大丈夫。それに…私達は瑠榎達の彼女でもあるけど…白虎なんだよ。宝龍の姫を守る。』 『それに…宝龍が出るのに四神の総長が不在なのはカッコつかないだろ?』 妃那の声に瑠榎が続けた。 『…分かった。ここは白虎と凪達に任せる。凪…いいか?』 「あぁ。大河達…綾とみぃのクラスだった奴らを連れていけ。朔矢と颯矢の変わりぐらいはなる。」 『あぁ。男だけ借りる。』 凪と会話を終わらせると、大河が言った。 「魁さん。凪さん。行くのは半分です。半分はここに残します。僚我達の事だ…。もしかしたら…こっちにも来る可能性がありますから。朔と颯が無傷なら必要ないと思いますが…」 『あぁ。それでいい。』 話しが終わり立ち上がる。 『行くぞ。凪…妃那…沙綾を頼む。』 『わかった。』 「任せろ。」
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