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朔矢Side 俺達はたまり場に残った。 しばらくするとクラスメートだった隼人(はやと)が部屋に入ってきた。 「凪さん、朔、颯。龍我がこっちに向かってる…」 『あぁ。俺達も出る。』 俺は声をかけ、立ち上がる。 『朔矢…』 『大丈夫だ。外にいる。隼人…唯と渚呼んで。魅弥…綾と月と待ってろ。すぐ戻る。』 不安そうな魅弥の頭を撫でてやってると、唯達がきた。 『唯、渚…魅弥達を頼む。』 「「任せて。」」 唯達に声をかけ部屋をでた。 外に出ると、隼人達に白虎まで戦闘準備をしていた。 妃那ねぇを探し声をかけた。 『妃那ねぇ、紅葉ねぇ、大丈夫?』 『大丈夫よ。』 『それに…たぶん麗奈もいるだろうからね。そっちの相手は任せて。』 妃那ねぇと紅葉ねぇの言葉に頷いた。 『無理はしないでね。瑠榎にぃ達が心配するから。』 『あら?朔矢…私達は白虎のトップよ?大丈夫に決まってるでしょ?』 『でも…瑠榎にぃ達の彼女だ。 総長の姫達は俺達が守るさ。』 妃那ねぇの言葉にそう返し、先頭に出た。 「朔矢、颯矢、イケるか?」 陽さんの声に颯が答える。 『大丈夫ですよ。』 話していると爆音が聞こえてきてバイクが入ってきた。 龍我がバイクから降りて喋り出した。 「こっちは朔達か…って事はみぃはここか。」 『龍我…魅弥は渡さない。』 「お前から奪うさ。お前さえ居なければ、みぃは俺の物だ。」 龍我が話していると隼人が声を出した。 「相変わらず自己中な奴だな…」 「なんだ…隼人居たのか。仲間の為に皆集まったのか?」 「当たり前だろ。」 「俺達も仲間のはずだけど?」 「ふざけんな。お前らは仲間なんかじゃねぇよ。」 隼人と龍我が話していると、少し遠くに妃那ねぇ達と麗奈が見えた。
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