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外に出ると次は朔とみぃが入って行った。
すでに治療が終わったのか、妃那ねぇ達もいた。
『妃那ねぇ…紅葉ねぇ…大丈夫?』
『『大丈夫よ』』
二人は答えてくれたけど、二人の腕には痛々しく包帯が巻かれていた。
『…ごめんなさい…私のせいで…』
『だからぁ…綾のせいじゃないわよ。麗奈が悪いのよ。』
『そうよ。だからもう謝らないの。』
妃綾ねぇと紅葉ねぇに言われコクンと頷いた。
『妃那ねぇ、紅葉ねぇ!守ってくれてありがとう!! 』
今度は“ごめんなさい”じゃなく“ありがとう”と言った。
そんな話しをしていると、皆の治療が終わったみたいだ。
皆でぞろぞろとたまり場に帰った。
たまり場にすでに龍我はいなく、変わりにクラスメート達が騒いでいた。
「綾~!みぃ~!お帰り!!バーベキューしよぉ」
唯が叫んだ。
『…何でバーベキュー?』
不思議に思いながら、周りを見ると宴会の準備がしてあった。
「魁~。始めるぞ~」
『あぁ』
凪くんの言葉に魁が返事をした。
『魁?』
『…紅蓮の連中がやりたいって言い出した』
魁と話しながら、椅子があるところに歩いた。
魁は椅子に座ると、私を膝に乗せた。
『か…魁!?』
恥ずかしくて魁に言ったけど、離れない様にギュッと抱きしめられ耳元で囁かれた。
『見せ付けてやれ。それに沙綾…俺から離れたくないだろ?』
…そうだけど…恥ずかしい…。
恥ずかしくて、魁の胸に顔を埋めた。
「「綾かわいい~」」
皆に叫ばれさらに恥ずかしくなった。
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