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鬼神との争いも終わり、平和な日々を送っていた。
皆の怪我も治ってきて、僚我達は現れないと分かっていても、夜はたまに気分が落ち着かず、魁を探したりしていた。
学校では体育祭が近づいて来ていた。
「よし、体育祭の種目決めるぞ~。やりたい物乗れば前に名前書け~。希望者が多い所はじゃんけんだからなぁ。」
諒くんの言葉に皆が動いた。
『綾、月。何にでる?』
みぃに聞かれて悩んだ。
『どうしよっか…』
「おぉ~い。綾、みぃ、月。お前ら借り物競争にしとけ。」
悩んでいたら諒くんが叫んだ。
『『『なんで?』』』
三人でキョトンとしながら聞いてみた。
「面白いから!」
『良くわかんないけど…簡単そうだしいいんじゃない?』
月ちゃんに言われて三人で名前を書いた。
しばらくすると皆も書き終わり、じゃんけんはする必要がなかった。
「決まったな。後はクラス対抗リレーだな…。男女二人だ。誰が走る?」
諒くんに聞かれたけど、誰も走りたくないのかシーンとしていた。
「希望者いないなら強制な。」
諒くんの言葉にブーイングが凄かった。
「先生ひでぇ…」
「横暴だぁ~」
…諒くん…面倒なんだな…。
そんな事を考えてると諒くんが叫んだ。
「うるせぇ!決めないお前らが悪い!」
そう言いながら皆を睨むとピタッと静かになった。
「よし。男子からなぁ。こん中でチーム入ってる奴立て。」
そう言うと何人か立った。
立ったのは宝龍の大佑(だいすけ)、由季(ゆうき)、朱雀の直哉(なおや)、青龍の卓磨(たくま)、後は知らない子が数人だった。
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