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校門に行くといつもの様に朔達が待っていた。 朔達はみぃ達をそれぞれ連れてバイクで走り去った。 ふと見るといつもの車がなかった。 『沙綾。こっち。』 魁に手を引かれて駐輪場に来たら魁のバイクが止めてあった。 『魁?バイクで来たの?』 『あぁ。今日はたまり場に行かねぇから。』 『どこ行くの?』 『秘密』 そう言いながら私をバイクに乗せて、魁も跨がった。 『行くぞ?』 聞かれ、コクンと頷きギュッと抱き着くと魁はバイクを走らせた。 しばらく走って、宝龍の倉庫みたいな場所にバイクが止まった。 『魁?ここどこ?』 解らなくて聞いてみた。 『紅蓮の倉庫』 『…は?何で紅蓮?』 そう話していると朔達のバイクがある事に気づいた。 『沙綾連れて来いってうるさいのがいたから。』 誰だろう?と考えてるとドドドっと走ってくる音と声が聞こえた。 「あ~や~」 ん?誰?と考えてると、魁に抱きしめられ、私を呼んだと思われる人物は魁に蹴り飛ばされていた。 「魁!!蹴るなよ!」 『…沙綾に触んな』 魁と走り寄ってきた凪くんが話していた。 『…凪くん!?』 「あ~や~。良く来たなぁ。ほら俺の腕の中にこぉい。」 『…やだ…』 「綾!?なんでだぁ?魁より優しくしてやるぞ~」 『…魁優しくもん…魁がいいから…』 「俺の綾が…」 凪くんと話していると魁が言った。 『凪…沙綾は俺んだ…。で?何で呼んだんだよ?』 「ん?綾に会いたかったから…」 『…帰る…』 凪くんと魁の会話をボ~と聞いていたら大河の声が聞こえた。 「凪さん。冗談もその辺にしましょうか…。」 『大河!』 「よぅ♪綾。魁さん、こんにちは。わざわざスイマセン。」 『いや。いい。で?俺達を呼んだ理由は?』 「じゃあ…上で話しますね。着いて来て下さい。凪さん、いつまで落ち込んでるんですか?行きますよ?」 大河はそう言いながら、凪くんを引っ張って行った。 『なんか…大河の方が上に見えるのは気のせい?』 『いや…。凪より大河の方が総長あってるかもな…』 魁とそんな話しをしながら大河に着いて行った。
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