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魁達と話していると競技はどんどん進んでいく。 もうすぐ借り物競争になりそうだったから、みぃと月ちゃんと三人で立ち上がり、魁に声をかけた。 『魁!次出るから行ってくるね?』 『あぁ。頑張ってこい。』 頭を撫でられて微笑みながら、みぃ達と歩いていると保護者テントの一角に騒がしい所を見つけた。 『あそこ誰の親がいるんだろうね?』 月ちゃんの言葉にみぃと顔を逢わせた。 『『…まさか…ね…』』 その時、テントの一角から大声で叫ばれた。 「あっ!綾とみぃ居た!!」 『『…やっぱり…』』 うちの家族達だった。 『魅弥。』 『月。』 みぃと月ちゃんが朔達に呼ばれた。 『朔矢!見にきてくれたの?』 『颯矢!』 二人は走りながら二人に近づいた。 『『ああ。次出るのか?』』 『『『うん!』』』 「綾。頑張れよ?」 『あきくん。来てくれたんだ?』 あきくんに抱き着きながら言った。 「あぁ。皆いるぞ。」 『『本当に皆で来たんだ!』』 「ああ。諒に皆で来いって言われてたしな。」 みぃと聞いたらそう言われた。 …諒くん…何考えてるんだろ…? 不思議に思いながらも今の種目が終わりそうだったから、あきくんに言った。 『とりあえず行くね?』 「ああ。」 そんな会話をしてみぃ達と入場門に着いた。
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