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入場すると諒くんが担当らしく、説明を始めた。
「いいか!良く聞け!走ってカードを一枚引け。書いてあるものをゴールまで連れて来い!借り物は逃げてもいいからな。わかったな?」
…ん?借り物が…逃げていい?
諒くん…何考えたんだろ?
考えてると、一組めがスタートした。
一組目の人達が、カードを引き驚愕している。
…何が書いてあるんだろ?
不思議に思っていると、一組目の人達が叫び出した。
「宝龍 初代の持ち物~!?」
「校長のズラ~!」
「朱雀 総長の彼女さん~!?」
「朱雀 副総長の彼女…」
宝龍関係者とお父さん達は大爆笑してる。
…諒くん…。
呆れながら諒くんの方を見ると楽しそうに笑ってた。
「あ~ちなみに瑠榎達…彼女連れて行かれたくなかったら阻止していいぞ~!」
『諒くん…無茶苦茶だ…』
みぃが呟き、月ちゃんと頷いた。
『朱雀 副総長の彼女って月じゃん…』
みぃの言葉にはっ!とした。
「居たぁ!尾崎さんだぁ~」
何枚かの紙は同じ事がかかれてるらしい。
数人の人がこっちに走ってきた。
『…ひっ…』
月ちゃんがビックリしているから颯を呼んだ。
『颯矢~!月ちゃん連れてかれるよ~』
呼んだ時には颯は走って来ていた。
『解ってる。月、来い。』
『颯矢…』
月ちゃんは颯の所に走った。
「「颯矢さん!月さん貸して下さい!!」」
叫びながら走る男達…。
『俺に勝てたら貸してやる。』
…颯矢…遊んでるよね…。
「またまた追加ルールな~。勝負は喧嘩以外な~。」
また無茶を言ってる諒くん…。
そうして大分時間をかけて一組目が終わった。
次はみぃが走る番になっていた。
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