3623人が本棚に入れています
本棚に追加
競技も中盤になり、月ちゃんの番になった。
スタート位置にいる月ちゃんに諒くんが近寄り何か話していた。
…諒くん…また良からぬ事考えてるな…。
そんな事を思って見ているとパンってなってスタートしていた。
良く見ると月ちゃんは紙を二枚引いてて、そのまま颯矢の所に走って行った。
…何で二枚?
ぼ~と見てると諒くんが近づいてきた。
「おい。綾!」
『ん?何?』
「お前二枚引けよ!」
『…は?何で?』
「馬鹿だなぁ。あの紙に書いてあるのは全部宝龍関係だ。お前らが一番で当たり前の事してんだよ。だから…少し時間かかるようにだ。」
『…わかった…』
そんな話しをしていると、月ちゃんが颯矢を連れて今度は青組のテントに向かっていた。
連れて出てきたのは蓮だった。
蓮が颯矢に耳元で何か呟くと、颯矢はニヤッと笑い月ちゃんをお姫様抱っこして走り出した。
『…諒くん…。まさかあれも諒くんの仕業…?』
「ああ。月が颯矢連れてきたら言えって言った♪。おっと!颯矢早いな。じゃあな。綾、頑張れよ!」
そう言い残し、走り去った。
…まさか…魁には言ってないよね…。
そう考えてると諒くんと蓮の声が聞こえた。
「諒さん!?お姫様抱っこでゴールしたらキスなしって言ったでしょ!?」
「あ?他の奴らがまだゴールしないから暇なんだよ。颯矢、ヤレ。」
「颯矢やめろ!兄の前でするな !」
『さ…颯矢!?』
月ちゃんはお姫様抱っこされたまま颯矢を見上げた。
颯はニヤッと笑い
『蓮さん。すいません。先代の命令なんで…』
と言い月ちゃんの耳元でしょ何かを囁いた。
『ち…ちが…』
月ちゃんが何かを言おうとした言葉を遮り、深いキスをしていた。
「颯矢~!??俺の月を汚すなぁ~!!」
『蓮さん。月は俺のですよ。さっ…月?このまま行こうか。』
『えっ?あの…颯矢?』
『今から競技ないでしょ?二人で居たいな?』
そう言いながら月ちゃんを連れて行った。
「俺の大事な月がぁ~(泣)」
「あ~。蓮うるせー。さっさ戻れ。」
蓮は諒くんに蹴られてた…。
最初のコメントを投稿しよう!