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午後の競技はあんまり面白くなくて、ポカポカ陽気で眠くなり、魁に寄り掛かって眠っていた。 『さ…や…。起きろ…沙綾…。』 魁に呼ばれてポヤ~としながら、目を開ける。 『…ん。か…い…。』 『ほら。起きろ。もうすぐクラス対抗だぞ?』 『…ん~。…うん…。』 返事をしながらも頭が醒めなくて、半分寝ぼけながら魁に抱き着いた。 『クスクス。ほらしっかりしろ。』 魁は笑いながら私を抱きしめ言った。 魁に抱きしめられると安心感からまた眠りに落ちようかしていると、耳元で囁かれた。 『クスクス。沙綾。目…覚まさせてやろうか?』 悪戯な笑みを浮かべてるなんて、知らない私は素直に頷いた。 っと同時にキスされた。 チュク…チュ…チュク… 深いキスをされ、一気に頭が冴える。 …?はっ!キスされてる!? 『…ん…か…い…』 キスされながら魁を呼べば、チュッと音と共に唇を離された。 『目醒めたか?』 笑いながら聞いてくる魁。 『魁!?何でキスで起こすの!?』 『沙綾がなかなか起きないからだろ。』 『だからって…。…恥ずかしい…のに…』 『大丈夫だ。誰もいねぇよ。』 『えっ?』 魁に誰もいないと言われ周りをみたら、裏庭にいた。 『あれ?何で裏庭?テントに居たはずなのに…??』 不思議がっていると魁に言われた。 『誰が沙綾の寝顔見せるかよ。お前が寝てからすぐにここ来た。』 サラっと魁に言われ真っ赤になる。 『クスクス。ほら行くぞ 。』 魁は笑いながら私を抱き上げ、地面に降ろした。 二人で手を繋いだまま、入場門に行った。
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