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グランドに入るとすぐにスタートした。学年順で走る為、私達は最初だった。みぃが走りだしトップに立ち、次々に走る。
一番をキープしたまま由季からバトンがきて走り出した。
二年にバトンを渡す。
渡たす相手は綺罹ちゃんだった。
『綺罹ちゃん!』
「任せて。」
そう話しながらバトンを渡し、コースの中に肩で息を整えながら入ると魁がいた。
『沙綾。お疲れ。速かったな。』
『魁…。次…走るんじゃないの?』
今二年だから聞いたら、
『諒さんに俺と蓮は最後って言われたからな。もう三年が走ってるぞ?』
言われて見てみると、二年も走り終わり三年が走ってた。
『さて…行くか。』
そう言いながら立ち上がった魁に声をかける。
『魁!頑張ってね!』
『あぁ。』
そう返事をしてコースに入った。
いつの間にか青組は蓮が走っていて、青組飲み会テントからは“蓮さん!頑張れ~”って声と女子達の声援が飛び交って煩くなっていた。
蓮から魁にバトンが渡ったらさらに煩くなる。
魁は余裕そうに走り、他の組を大差で引き離し一番でゴールに着いた。
““優勝は青組です。””
その放送で歓喜が湧き、体育祭は終わりを告げた。
魁とお父さん達の所にいた諒くんを見つけ打ち上げの話しをしに行った。
『諒さん。約束今日なんで…』
「おう。何クラスだっけ?」
諒くんはクラスの打ち上げって思ってるらしい。
魁は笑いながら、声をかける。
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