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『そいつに触んな!』
ドカッ
ズサー
「いって。誰だ?」
誰か来てくれた…。
ギュッと目を閉じていたから気配から、不良の一人が蹴飛ばさたのがわかった。
『…沙綾?大丈夫か?』
…この声…
『…か…い…?』
『あぁ。遅くなって悪かった。』
魁はそう言って、ギュッと抱きしめてくれた。
「御堂!一人でノコノコヤラレにきたのか!」
不良五人が喚いてる。
『はっ!馬鹿が!たったこれだけで俺に勝てると思ってんのか?』
魁が私を抱きしめながら、挑発している。
…挑発しちゃって…大丈夫なのかな?
「なんだと!?」
「や『魁さん』」
不良の声に誰かの声が重なった。
『朔矢』
『颯矢くん』
みぃと月ちゃんの声が聞こえた。
「ちっ!四神の双子までいたらヤバい!一旦引くぞ!!」
不良六人は帰って行った。
…颯と朔は双子じゃなくて三つ子なんだけど…。
心の中で教えてあげた。
『魅弥!大丈夫か!』
『朔矢~!怖かった…』
『よしよし。もぅ大丈夫だからな。』
朔とみぃがまたラブラブしてる…。
その隣を見れば
『月!!無事か!?』
『颯矢くん!…何とか…。』
『ごめんな。遅くなって。もう大丈夫だよ。』
颯がギュッと月ちゃんを抱きしめてた。
…あらら?颯も月ちゃんもいい感じ?
ってか…あんたたち…妹の心配もしてよ…。
なぁんて思ってると、いきなり魁に話しかけられた。
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