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あれから車に揺られて10分ぐらいたった。 大きな倉庫が見えてきた。 外には…たくさんのバイク。 …ここが…たまり場…? 車が止まり、運転手さんが 「着きました。」 と声をかけてくれた。 『『『あ…ありがとうございます。』』』 三人でお礼を言って車の外にでた。 バイクを弄っていた不良達がバッっとこっちを見た。 『『『……』』』 ジーと見られるので、三人で固まってると声が聞こえてきた。 「月!綾ちゃん。みぃちゃん。大丈夫?」 『『蓮(さん)』』 『お兄ちゃん』 蓮が倉庫の中から、慌てて出て来てくれた。 ちょうどその時。バイクに乗った魁。朔。颯。瑠依にぃが帰ってきた。 『朔矢~。』 みぃが抱き着きに行ってた。 『魅弥。大丈夫か?アイツラに何もされてないか?』 『うん。ジーって見られて綾と固まってた。』 不良達がザワザワしだした。 「朔矢さんが…女に抱き着かれて文句いわない…。」 「おい。あっちでは颯矢さんが女と話してる…。」 ザワザワ…。 …朔に颯…どんだけクールぶってんだ? フと考え込んでると… 『沙綾。傷の手当てするぞ?歩けるか?』 『…うん。…っっ』 …うんって言ったけど…ジンジンして痛い…。 半泣きになりながら頑張って歩いていると ヒョイっと抱えられた。 『か…魁!?歩けるよ?』 魁にお姫様だっこされていた。 『痛いんだろ?我慢しないで抱かれてろ。』 …何で…わかったんだろ…我慢してたの。 『…うん。魁?ありがとう。』 恥ずかしくなって右を見れば、同じ様に朔に抱えられたみぃ。 左を見れば、颯に抱えられた月ちゃん。 …颯と月ちゃん…いい感じだよね。 …いつの間に…。 瑠榎にぃ達は少し後ろを歩いていた。
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