3617人が本棚に入れています
本棚に追加
/372ページ
あれから車に揺られて10分ぐらいたった。
大きな倉庫が見えてきた。
外には…たくさんのバイク。
…ここが…たまり場…?
車が止まり、運転手さんが
「着きました。」
と声をかけてくれた。
『『『あ…ありがとうございます。』』』
三人でお礼を言って車の外にでた。
バイクを弄っていた不良達がバッっとこっちを見た。
『『『……』』』
ジーと見られるので、三人で固まってると声が聞こえてきた。
「月!綾ちゃん。みぃちゃん。大丈夫?」
『『蓮(さん)』』
『お兄ちゃん』
蓮が倉庫の中から、慌てて出て来てくれた。
ちょうどその時。バイクに乗った魁。朔。颯。瑠依にぃが帰ってきた。
『朔矢~。』
みぃが抱き着きに行ってた。
『魅弥。大丈夫か?アイツラに何もされてないか?』
『うん。ジーって見られて綾と固まってた。』
不良達がザワザワしだした。
「朔矢さんが…女に抱き着かれて文句いわない…。」
「おい。あっちでは颯矢さんが女と話してる…。」
ザワザワ…。
…朔に颯…どんだけクールぶってんだ?
フと考え込んでると…
『沙綾。傷の手当てするぞ?歩けるか?』
『…うん。…っっ』
…うんって言ったけど…ジンジンして痛い…。
半泣きになりながら頑張って歩いていると
ヒョイっと抱えられた。
『か…魁!?歩けるよ?』
魁にお姫様だっこされていた。
『痛いんだろ?我慢しないで抱かれてろ。』
…何で…わかったんだろ…我慢してたの。
『…うん。魁?ありがとう。』
恥ずかしくなって右を見れば、同じ様に朔に抱えられたみぃ。
左を見れば、颯に抱えられた月ちゃん。
…颯と月ちゃん…いい感じだよね。
…いつの間に…。
瑠榎にぃ達は少し後ろを歩いていた。
最初のコメントを投稿しよう!