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震えながら、皆の話しを聞いていた。
『…沙綾?』
隣にいた魁がいきなり、目の前にいて声を掛けられたからビックリした。
『魁…』
…やっぱり魁に呼ばれるとドキドキする。
ヒョイっと抱えられ、魁はスタスタと奥の部屋へ歩いて行った。
ガチャ
奥の部屋はベッドとかあって普通の部屋みたいだった。
『沙綾。大丈夫だ。俺が護るから。』
ギュッと抱きしめられて魁が護ると言ってくれた。
ドキドキとしたけど、狙われる不安もあって少し震えていた。
『か…魁…。迷惑じゃ…ない…?』
半泣きになりながら、魁に聞いてみた。
魁に抱きしめられてると気持ちが落ち着いてきていた。
『迷惑なんかじゃない。俺が沙綾を護りたいんだ。』
魁の言葉に涙が零れた。
…やっぱり…魁に言われると…ドキドキする。
これは…恋なのかな。
魁と知り合って、そんなに時間は経ってないけど、確実に好きになってしまっていた。
『沙綾…。黙って俺に護られてろ。』
『…うん。』
泣きながら魁に抱き着いたら、きつく抱きしめてくれた。
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