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しばらく泣いて落ち着いた頃
『沙綾?落ち着いたか?そろそろ向こうに戻ろうか?』
魁が抱きしめながら聞いてきた。
…あっ …抱きしめられてたんだ…。
急に恥ずかしくなり顔を赤くしながら頷いた。
『クスクスっ。沙綾?顔赤いよ?』
イジワルそうな魁の声で上を向いた。
『~~っ。か…魁!からかわないで!』
『クスクス。ほら。行くぞ?歩けるか?』
足の痛みはなくなっていたから、歩いて魁の隣を歩いた。
ガチャ
扉を開けて、元の部屋に戻ると颯と月ちゃんも戻って来ていた。
「魁。玄武と白虎呼んだぞ。」
『あぁ』
蓮と魁が話していた。
魁は話しながら、元の白いソファーに座り隣をポンポンと叩いたから私も隣に座った。
『魁?玄武と白虎ってなぁに?』
解らない事を魁に聞いた。
『宝龍の四神。』
あぁ…なるほど。瑠榎にぃ達だけじゃないんだ。
そんな事を思っているとバンってドアがあいた。
『瑠榎』
『瑠依』
いきなり入ってきた二人は瑠榎にぃと瑠依にぃに抱き着いた。
『『おっと。』』
二人共…良く受け止めたなぁって考えながら、抱き着いた女の人を見た。
…あれ?いつもと雰囲気違うけど…
『『妃那ねぇ?紅葉ねぇ?』』
みぃと二人で叫んだ。
妃那(ひな)ねぇは瑠榎にぃの彼女。
紅葉(くれは)ねぇは瑠依にぃの彼女。
何で二人がここに?
不思議に思っていると
『『あれ?綾?みぃ?何でいるの?』』
二人も私達がいることに不思議に思っていた。
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