13/18

3617人が本棚に入れています
本棚に追加
/372ページ
しばらく泣いて落ち着いた頃 『沙綾?落ち着いたか?そろそろ向こうに戻ろうか?』 魁が抱きしめながら聞いてきた。 …あっ …抱きしめられてたんだ…。 急に恥ずかしくなり顔を赤くしながら頷いた。 『クスクスっ。沙綾?顔赤いよ?』 イジワルそうな魁の声で上を向いた。 『~~っ。か…魁!からかわないで!』 『クスクス。ほら。行くぞ?歩けるか?』 足の痛みはなくなっていたから、歩いて魁の隣を歩いた。 ガチャ 扉を開けて、元の部屋に戻ると颯と月ちゃんも戻って来ていた。 「魁。玄武と白虎呼んだぞ。」 『あぁ』 蓮と魁が話していた。 魁は話しながら、元の白いソファーに座り隣をポンポンと叩いたから私も隣に座った。 『魁?玄武と白虎ってなぁに?』 解らない事を魁に聞いた。 『宝龍の四神。』 あぁ…なるほど。瑠榎にぃ達だけじゃないんだ。 そんな事を思っているとバンってドアがあいた。 『瑠榎』 『瑠依』 いきなり入ってきた二人は瑠榎にぃと瑠依にぃに抱き着いた。 『『おっと。』』 二人共…良く受け止めたなぁって考えながら、抱き着いた女の人を見た。 …あれ?いつもと雰囲気違うけど… 『『妃那ねぇ?紅葉ねぇ?』』 みぃと二人で叫んだ。 妃那(ひな)ねぇは瑠榎にぃの彼女。 紅葉(くれは)ねぇは瑠依にぃの彼女。 何で二人がここに? 不思議に思っていると 『『あれ?綾?みぃ?何でいるの?』』 二人も私達がいることに不思議に思っていた。
/372ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3617人が本棚に入れています
本棚に追加