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『魁。ちょっと待って。はぃ?誰?』
《綾?今どこ?》
電話は妃那ねぇだった。
『今?近くの公園。何で?』
《綾が男といる所を皆に見られたみたい。今大騒ぎ!!》
『えぇ!いつ見られたの?皆いるの?』
《今瑠榎達が尋問されてる…。コソッと電話してんだけど…》
『えぇ!妃那ねぇ!!どぅしよ…!?』
《…魁連れて〈あっ!妃那が電話してる!〉ヤバっ見つかった。〈綾か?綾~男連れてこ~い!俺達が綾にあってるかテストしてやる~〉》
『…うるさい…』
妃那ねぇと話してたのに誰かが割り込んできた。
しかも…テストってマジだったのか…。
《綾?諦めて連れて来い。連れて来るまで寝かさないぞ?》
『あきくん?あきくんまで…』
《諦めて今すぐ帰って来い。》
『…はぁい』
電話をきった。
『魁?ゴメン。家来てくれる?』
魁に申し訳なくて遠慮気味に聞いてみた。
『あぁ。最初からそのつもり。お前の親父さん達スゴイらしいな。』
『あれ?何で知ってるの?』
『たまり場で朔矢達が言ってたら。とりあえず行くぞ。』
魁の言葉に頷き、バイクで家まで帰った。
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