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『…魅弥は優しいな?お前も怖かったろ?遅くなって悪かった。』
『…グス…。朔矢は来てくれた…。間に合うって信じてたけど…私…綾を守れなかった…。この前も今日も綾が守ってくれた…。綾は大切な親友で朔矢の大事な妹なのに…。私が…守ってあげたかったのに。』
『魅弥?泣くな。綾は誰が一緒でも守ろうとするよ。』
『でも…』
『…でもじゃない。魅弥も綾も月ちゃんも護るから。もぅ…怖い思いなんてさせないから。』
泣きじゃくる魅弥にキスを落とす。
『…うん。…次…何かあったら綾を守る…。綾にだけ…怖い思いはさせない…。』
…おぃおぃ。何かあるの前提かよ…。
『頼むから危険な事はしないでくれよ?俺は綾もだけど魅弥が傷つくのはイヤなんだ。必ず護る。何も心配しなくていい。』
『…う…ん。』
俺の言葉にさらに泣き出した魅弥。
『魅弥…。いい加減泣き止め。』
『…うん。…朔矢。…大好き…。』
まだ涙目でウルウルしながら、俺を見上げた。
俺はそのまま魅弥を押し倒しキスをした。
チュッ
一回唇を離し魅弥の耳元で
『俺は愛してるよ。まだ泣くなら、俺の為に鳴け…。』
そぅいいながら、魅弥の首筋に顔をうめた…。
朔矢Side End
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