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沙綾Side 魁を見送りに外まで来た。 『魁。今日は助けてくれてありがとね。』 『…ああ。』 『皆の我が儘にもつき合ってくれてありがと。でも魁とあきくんが親子なんて知らなかったよ?』 『…ちっ。…親父か…』 あれ?魁の機嫌悪い? 『…魁?…機嫌…悪いの?』 『いや。大丈夫だ。』 『そう?ならいいけど…』 不思議そぅに首を傾げた。 『沙綾?明日暇か?』 『ん?暇だよ?学校行かない日はみぃは朔といるからね。遊べないの。』 そぅ…土日は皆彼女達と過ごすから、お家デートの時だけ少し話せるだけ…。 『じゃぁ…明日昼に迎えにくる。出かけるぞ?』 …えっ?…二人で? 『…え?魁と二人で?』 『…いやなのか?』 不機嫌そうに聞いてきた。 嫌なわけない!嬉しい!!! 『イヤじゃない!!』 慌てて返事をした。 『クス。素直じゃん。じゃ明日な?』 チュッ …また…いきなりキスされた。 顔を赤くしながら 『か…魁!ここ…家の前!皆に見られたらどうすんの?』 『ああ?見せ付けてやれ。』 そう言いながら魁はまたキスしてきた。 チュッ…チュク…チュク… 『…ん…か…い…』 やっぱりまだ慣れなくて、苦しくなって魁を呼ぶけど止めてくれない…。
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