宝龍

①

そんな感じで自己紹介も終わり。
諒くんが「気をつけて帰れよ～」って言っていた。

ザワザワ

皆それぞれ帰っていく。

『綾。クレープ食べて帰ろ。』

帰り支度をしていると、みぃが言ってきた。

『うん！』

みぃと話しながら帰っていると、諒くんが呼んだ。

「みぃ。綾。」

『諒くん。どぅしたの？』

「直帰しろよ。みんな潤さん家集まってるぞ。」

『『えっ！なんでぇ？』』

潤さんは私のお父さん。

「お前らの入学祝いで皆集まった。主役は早く帰れ。俺も後で行くよ。」

…入学祝いって…この前卒業祝いで飲んでたよね…。

『『わかったぁ』』

『クレープはまた今度になっちゃったね。』

『仕方ない。帰ろ。』

みぃと二人で家に帰った。