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しばらく魁の腕の中で泣いていた。 『沙綾?落ち着いたか?』 『…うん。』 『どうする?帰るか?』 まだ魁と一緒にいたい…。 『…観覧車…行きたい…。』 『ん。行くか。』 そう言って手を繋いで立ち上がらせてくれた。 魁と手を繋いでいると前から声がした。 『あっ!綾ちゃんだ!!』 …あれ?颯と月ちゃん? 『魁さん。お疲れ様です。』 颯が魁に挨拶していた。 『ああ。』 『颯?月ちゃん?なんでここにいるの?』 不思議に思って聞いてみた。 『ん?月とデート。瑠榎にぃ達もいるぞ?みぃ達が綾見に行くって騒いでたから来た。』 …ん?瑠榎にぃ?みぃ達? 『あぁ。あの視線は瑠榎達か…。』 魁の言葉に 『魁?気づいてたの?』 『いや。視線感じたから敵かと思ってたぐらい。』 …全然解らなかった。 『じゃあな。綾。魁さんに迷惑かけるなよ?月行くよ。』 『はぁい。綾ちゃんまたね』 そう言い颯達は歩いて行った。 『瑠榎にぃ達なんで見に来たんだろ?』 不思議になり呟いた。 『沙綾が心配だったんだろ。』 『魁と一緒なのに?』 『たぶん…言い出したのは妃那達だな。』 …なんか納得。 『なるほど。まぁいいや。観覧車行こう!』 観覧車に来ると以外と並ばないで乗れた。
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