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『うわぁ…。綺麗な夕日だぁ。』 時間は夕方になっていて、綺麗な夕日が見えた。 『わっ。海だぁ~。』 観覧車で騒いでいたら魁がクスクス笑っていた。 『…クスクス。ガキみてぇ。』 『ガキじゃないもん。』 魁の言葉に反発した。 『沙綾?こっちに来い。』 魁に呼ばれて、ドキドキしながら魁の隣に座ろうと思ったのに、急に手を引っ張られて気が付いたら魁の膝の上にいた。 『か…魁。…恥ずかしい…。』 『誰も見てないだろ?』 『…でも…』 『うるさい。もう黙れ。』 囁かれチュッとキスをされた。 『…魁…。』 恥ずかしくて俯いていると顎を持たれ上を向かされた。 『沙綾。他の誰に何と言われようと気にするな。沙綾は俺だけ見てればいいんだよ。』 魁はさっきの事を気にしてくれてるみたいだった。 真っ赤になりながら 『…うん』 と言うと今度は深いキスをされた。 『…ン…』 段々と深くなっていき、苦しくなる少し前に唇を離された。 『…ハア…ハア…』 魁にしがみつきながら息を整えると耳元で囁かれた。 『沙綾…。…愛してる…。』 『…私…も…』 愛してると言う前にまた合わさった唇。 ……チュク…チュ…チュク… さっきより激しくて深いキスをしてきた魁。 もうすぐ下に着きそうな時やっと唇が離れた。 ずっとキスしてて、乱れた息を整えてると、ガチャっと扉が開いた。 「お疲れ様でした。ゆっくり降りられて下さいね」 係員さんの声が聞こえて、魁に支えられながら観覧車を降りた。
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