3619人が本棚に入れています
本棚に追加
/372ページ
『うわぁ…。綺麗な夕日だぁ。』
時間は夕方になっていて、綺麗な夕日が見えた。
『わっ。海だぁ~。』
観覧車で騒いでいたら魁がクスクス笑っていた。
『…クスクス。ガキみてぇ。』
『ガキじゃないもん。』
魁の言葉に反発した。
『沙綾?こっちに来い。』
魁に呼ばれて、ドキドキしながら魁の隣に座ろうと思ったのに、急に手を引っ張られて気が付いたら魁の膝の上にいた。
『か…魁。…恥ずかしい…。』
『誰も見てないだろ?』
『…でも…』
『うるさい。もう黙れ。』
囁かれチュッとキスをされた。
『…魁…。』
恥ずかしくて俯いていると顎を持たれ上を向かされた。
『沙綾。他の誰に何と言われようと気にするな。沙綾は俺だけ見てればいいんだよ。』
魁はさっきの事を気にしてくれてるみたいだった。
真っ赤になりながら
『…うん』
と言うと今度は深いキスをされた。
『…ン…』
段々と深くなっていき、苦しくなる少し前に唇を離された。
『…ハア…ハア…』
魁にしがみつきながら息を整えると耳元で囁かれた。
『沙綾…。…愛してる…。』
『…私…も…』
愛してると言う前にまた合わさった唇。
……チュク…チュ…チュク…
さっきより激しくて深いキスをしてきた魁。
もうすぐ下に着きそうな時やっと唇が離れた。
ずっとキスしてて、乱れた息を整えてると、ガチャっと扉が開いた。
「お疲れ様でした。ゆっくり降りられて下さいね」
係員さんの声が聞こえて、魁に支えられながら観覧車を降りた。
最初のコメントを投稿しよう!