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しばらく砂浜で遊んでると魁に呼ばれた。 『沙綾。』 『ん?なに~?』 『楽しかったか?』 『うん!連れてきてくれてありがと♪』 魁に抱き着いてお礼を言った。 『ああ。沙綾。手だせ?』 『ん?なに?』 チャリっと手首になにか付けられた。 『魁?』 『宝龍の姫の印。妃那達も付けてただろ?』 あっ!さっき話してたやつだ!! 『うん!さっき見せてもらった。私が貰っていいの?』 『沙綾以外にやるつもりないからな。それは沙綾の為だけに作ったんだ。』 魁の言葉で嬉しくなり、さらに抱き着いた。 『ありがとう♪魁とお揃いなんだよね?』 『ああ。ほら。』 魁も右手を見せてくれたら同じデザインの少しゴツめやつが ついていた。 嬉しくてジッと見てると少し妃那ねぇ達のと違って見えた。 『魁?なんか妃那ねぇ達のと違う?』 妃那ねぇ達のはシンプルなデザインだったけど、これは宝石が埋め込まれてた。 『ああ。宝龍はトップだからな。トップの証に宝龍だけ宝石が入るんだよ。』 『なるほど。』 納得していると、魁が真剣な顔して話してきた。 『沙綾。これを付けてたら俺の女って事で狙われやすくなる。それでもいいか?』 『うん。…まだ怖いけど…魁が護ってくれるんでしょ?』 『あぁ。イヤって言われても離すつもりないからな。ちなみに…それ外れないようになってるからな。』 『えっ?外れないの?』 お風呂とかプールとか大丈夫かな? 『あぁ。一生離すつもりないからな。外れないやつにした。だいたい外す必要ないだろ?いつ外すんだよ?』 『お風呂の時とか…?』 『プラチナだから大丈夫だ。』 『えっ!そんなに高いのいいの?』 『いいんだよ。俺が作ったんだから。』 『ありがとう』 また魁にお礼を言った。 『そろそろ帰るぞ。』 『うん』 魁のバイクに乗り帰って行った。
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