3619人が本棚に入れています
本棚に追加
/372ページ
しばらく砂浜で遊んでると魁に呼ばれた。
『沙綾。』
『ん?なに~?』
『楽しかったか?』
『うん!連れてきてくれてありがと♪』
魁に抱き着いてお礼を言った。
『ああ。沙綾。手だせ?』
『ん?なに?』
チャリっと手首になにか付けられた。
『魁?』
『宝龍の姫の印。妃那達も付けてただろ?』
あっ!さっき話してたやつだ!!
『うん!さっき見せてもらった。私が貰っていいの?』
『沙綾以外にやるつもりないからな。それは沙綾の為だけに作ったんだ。』
魁の言葉で嬉しくなり、さらに抱き着いた。
『ありがとう♪魁とお揃いなんだよね?』
『ああ。ほら。』
魁も右手を見せてくれたら同じデザインの少しゴツめやつが ついていた。
嬉しくてジッと見てると少し妃那ねぇ達のと違って見えた。
『魁?なんか妃那ねぇ達のと違う?』
妃那ねぇ達のはシンプルなデザインだったけど、これは宝石が埋め込まれてた。
『ああ。宝龍はトップだからな。トップの証に宝龍だけ宝石が入るんだよ。』
『なるほど。』
納得していると、魁が真剣な顔して話してきた。
『沙綾。これを付けてたら俺の女って事で狙われやすくなる。それでもいいか?』
『うん。…まだ怖いけど…魁が護ってくれるんでしょ?』
『あぁ。イヤって言われても離すつもりないからな。ちなみに…それ外れないようになってるからな。』
『えっ?外れないの?』
お風呂とかプールとか大丈夫かな?
『あぁ。一生離すつもりないからな。外れないやつにした。だいたい外す必要ないだろ?いつ外すんだよ?』
『お風呂の時とか…?』
『プラチナだから大丈夫だ。』
『えっ!そんなに高いのいいの?』
『いいんだよ。俺が作ったんだから。』
『ありがとう』
また魁にお礼を言った。
『そろそろ帰るぞ。』
『うん』
魁のバイクに乗り帰って行った。
最初のコメントを投稿しよう!