8/21

3619人が本棚に入れています
本棚に追加
/372ページ
魁に引っ張られ、ベットに座らせられた。 『沙綾?もう一度聞く。腕どうした?』 バレないかドキドキしながら 『何でもないよ?』 言ったけど…魁は納得してないみたいで、不機嫌な顔をしながら私の袖を捲った。 湿布を貼ってる所を見て、目を細めながら私を見てきた。 『これ…昨日までなかったよな? 何隠してる?』 『えっ!これは…今日ドアでぶつけちゃって…』 『ふぅん。俺に隠し事するんだ…。』 …やっぱり納得しないか…。 …どうしよ…。 『魁?本当にぶつけただけだから…』 納得しない魁はいきなりキスしてきた。 『……ン……』 『言わないなら…ヤメてやらねぇ』 呟いてベットに押し倒された。 『…やっ!か…魁!!』 制服を脱がされそうになり右手で魁を拒んだ。 『嫌なら正直にいえ。誰にやられた?』 『~っ!だから…ぶつけたんだって…。 …あっ……や…だ…。』 首筋を舐められてビクッとした。 『…本当か?』 『…本当…』 チクっとした痛みの後魁が首筋から顔を上げた。 『……今はそう言う事にしといてやる…。だが…次はないぞ。本当の事言うまでヤメテやらねぇからな…。』 …ゴメンね。まだ本当の事言えなくて…。 ちゃんと自分で解決したら話すから…。 『………うん。』 心配かけた自分が嫌で魁から目を逸らして言った。 『…いてぇよな?大丈夫か?』 『うん。大丈夫だよ。心配させてゴメンね。』 『沙綾。何かされてんならすぐ言えよ?』 『うん。ありがと。』 チュッとキスされ 『むこう行くぞ。』 右手を引かれて連れて行かれた。
/372ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3619人が本棚に入れています
本棚に追加