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『綾!』 『綾ちゃん!』 泣きそうな月ちゃんとみぃがいた。 『『バカァ。危ない事しないでよ!』』 …二人に怒られた。 みぃは朔に、月ちゃんは颯に抱き着いて泣いていた。 『魁?少し離して?』 魁にお願いしてみるけど離してくれない。 もっとギュッと抱きしめられた。 『魁。お願い。あそこのバカ女達に用があるの。離して?』 魁は女達を見て 『おい!そこの女達連れて来い!』 宝龍の下っ端くん達に言った。 連れて来られた女達はガタガタ震えながら魁に言い訳していた。 「あ…あの…御堂くん…私達…」 『黙れ。喋るな。』 魁は低い声で呟いた。 …さて。魁に抱きしめられたままだけど…仕方ない。 『さて…馬鹿な先輩方?男まで使うなんて卑怯ですね?卑怯な人…私大っ嫌いなんですよね…』 「な…何するつもり…」 震えながらも言ってくる馬鹿女。 『あら?やっぱり馬鹿ですね?私さっき言いましたよね?貴方達にはこの町…いえ…この県から出てって貰います。』 話していると後ろから瑠榎にぃと瑠依にぃの声が聞こえた。 『…なぁ…綾…キレてねぇ?』 『…あぁ。ありゃキレてるよ…』 …はい。キレてますよ~。許せない事言ったからね。 なんて考えてると女の声が聞こえた。 「そ…そんな事…出来るわけ…」 『言いましたよね。出来ますよ。魅弥と月ちゃんにも危ない事する人達を近くに居させる訳にはいきませんから。』 私の言葉に朔と颯が反応した。
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