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『『あ?綾?どういう事だ。』』 『朔矢。颯矢。この馬鹿女達は私を男達に回させた後、魅弥達にも同じ事するって言ったのよ?』 朔と颯は女達を睨みつけた。 二人の腕の中では回されると聞いた魅弥達が震えながら抱き着いていた。 『二人とも許せる?許せないわよね。私だけなら許したかも知れないけど…魅弥達を危険に曝そうとした人達に近くに居て欲しくないのよ。』 私の言葉に瑠榎にぃ達が 『『『『綾にしてても許さないけどな。』』』』 四人で言われた女達はさらにガタガタ震える。 『と言う訳なので、今すぐ私達の前から消えて下さい。』 真っ青になりながらも反抗する女達。 「そ…そんな事…したら…親が…」 まだ何か言いたそうな女の言葉を遮りいった。 『あら。気が利かなくてすみません。一人では寂しいんですね?では、ご両親もご一緒に行かれて下さい。』 そぅ言いながら瑠榎にぃの方を向いた。 『瑠榎にぃ。調べはついた?』 いつの間にか携帯を開いていた瑠榎にぃに聞いた。 『あぁ。皆、家と彰さんと響さんの所の系列だ。 もぅ連絡したから、今頃クビになってるよ。』 『お聞きの通りですわ。早く消えて下さいませんか?』 それでも動かない女達。 …はぁ。と溜息をついていたら、今まで黙っていた魁が喋った。 『さっさと消えろ。家のグループでクビになった奴は何処の支店にも二度と使わない。そう親に言っとけ。』 「そ…そんな…御堂くん…」 『あら。魁ったらわざわざ解りきった事を教えてあげるなんて優しいですわね。…ちなみに…家のグループにもいりませんわ。ねぇ?瑠榎にぃ?』 『あぁ。あんた達も就職はないと思った方がいいな。』 私達の言葉を聞いて女達はうなだれた。 『…はぁ。貴方達…早く消えてくれません?…あぁ動けないのですか?仕方ありませんね。魁?行きましょ?もぅ用はすんだわ。』 『あぁ。たまり場に帰るぞ。』 そう言い魁は私を抱き抱えて歩き出した。
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