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魁に抱えられたまま校門まで来ると、いつもの車が止まっていた。 皆で車に乗り込み、たまり場に向かった。 助手席に座っていた蓮が話しかけてきた。 「綾ちゃん?大丈夫?」 若干落ち着きを取り戻し返事をした。 『うん。心配かけてゴメンなさい。』 「いや。いいんだけど…。それにしても…綾ちゃん。キレたら怖いね。」 …朔達ほどではないけど…。 と思いつつ 『いえ。私は朔達に比べたら、まだ優しい方ですよ? あの女の人達のご両親までクビにしようとは思ってませんでしたから。 結果的にクビにしてしまいましたが…。 それに…男を呼んでた事にも幻滅しましたし、何より魅弥と月ちゃんにまで酷い事しようとした報いですわ。』 まだ怒りが納まらない私は言った。 『綾?俺はまだ優しいぞ。俺達のグループだけで働けなくしただけだ。』 瑠榎にぃが言ってきた。 魁に抱きしめられたままだったので 『魁?もぅ大丈夫だから離して?』 『…黙ってろ。話しは着いてからだ。』 …離してくれない。 仕方ないか…。心配させちゃったし…。 話してる内にたまり場に着いた。 魁に抱き上げられ、いつもの部屋の奥に連れて行かれ、ガチャと鍵をかけられた。
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