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《…わかった。そいつら飛ばす。》
『親父。甘いな。グループで働けなくしろ。』
《当たり前だ。綾に手を出したんだ。そいつらも働けなくしとく。響と彰にも連絡しとくから。》
『あぁ。よろしく。』
電話を切ると、綾がちょうど呼んだ。
『瑠榎にぃ。調べはついた?』
聞いてきたから、親父との会話を思いだし言った。
『あぁ。俺達と彰さんと響さんのグループだ。今頃クビになってるよ。』
言った後に女達を見ると青ざめた顔で綾を見ていた。
…俺達を敵にした奴が悪いな。
動かない女達に痺れを切らした綾が、魁に抱えられながらこっちに来たから皆でたまり場に移動した。
たまり場につき、魁は綾を抱えて奥の部屋に入って行った。
「…綾ちゃん。こぇ~よ。何で言葉使い変わってんだ?」
蓮が不思議そうに聞いてきた。
『綾はキレたら言葉使いが変わる。あそこまで綺麗なお嬢様言葉は久しぶりだ。』
蓮に言いながら、朔に抱えられた魅弥の方を向いた。
『魅弥?何か知ってるか?』
朔に抱き着いていた魅弥が少し離れ様と動くと朔がそれを許さず、抱えられながら言った。
『…うん。…一週間前に綾から聞いた…。』
その言葉に朔は魅弥の顎をもち目を合わせた。
『魅弥?何で言わなかった?』
『朔矢。やめろ。どうせ綾が言うなとか言ったんだろ…』
今にも怒り出しそうな朔を止めた。
『…ゴメンなさい…』
魅弥は泣きそうになりながら朔に謝った。
『話しは綾と魁が戻ってからだ。』
『しばらく出て来ないな…。魅弥?あっちで話しするぞ。』
魅弥を抱え上げ朔は部屋をでた。
その後ろから颯も月ちゃんを連れて部屋を出て言った。
瑠榎Side End
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