17/21
前へ
/372ページ
次へ
《…わかった。そいつら飛ばす。》 『親父。甘いな。グループで働けなくしろ。』 《当たり前だ。綾に手を出したんだ。そいつらも働けなくしとく。響と彰にも連絡しとくから。》 『あぁ。よろしく。』 電話を切ると、綾がちょうど呼んだ。 『瑠榎にぃ。調べはついた?』 聞いてきたから、親父との会話を思いだし言った。 『あぁ。俺達と彰さんと響さんのグループだ。今頃クビになってるよ。』 言った後に女達を見ると青ざめた顔で綾を見ていた。 …俺達を敵にした奴が悪いな。 動かない女達に痺れを切らした綾が、魁に抱えられながらこっちに来たから皆でたまり場に移動した。 たまり場につき、魁は綾を抱えて奥の部屋に入って行った。 「…綾ちゃん。こぇ~よ。何で言葉使い変わってんだ?」 蓮が不思議そうに聞いてきた。 『綾はキレたら言葉使いが変わる。あそこまで綺麗なお嬢様言葉は久しぶりだ。』 蓮に言いながら、朔に抱えられた魅弥の方を向いた。 『魅弥?何か知ってるか?』 朔に抱き着いていた魅弥が少し離れ様と動くと朔がそれを許さず、抱えられながら言った。 『…うん。…一週間前に綾から聞いた…。』 その言葉に朔は魅弥の顎をもち目を合わせた。 『魅弥?何で言わなかった?』 『朔矢。やめろ。どうせ綾が言うなとか言ったんだろ…』 今にも怒り出しそうな朔を止めた。 『…ゴメンなさい…』 魅弥は泣きそうになりながら朔に謝った。 『話しは綾と魁が戻ってからだ。』 『しばらく出て来ないな…。魅弥?あっちで話しするぞ。』 魅弥を抱え上げ朔は部屋をでた。 その後ろから颯も月ちゃんを連れて部屋を出て言った。 瑠榎Side End
/372ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3621人が本棚に入れています
本棚に追加