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鍵をかけた魁は私を抱えたままベットに座った。
ギュッと抱きしめられ、心配させちゃったなぁと思いながら魁に謝った。
『魁?心配かけてゴメンね?』
謝った私に少し不機嫌な魁。
『沙綾。どういう事だ。何でこんな事になった?』
もう終わったから、素直に話した。
『私がドアで腕打ったの覚えてる?』
『あぁ。先週だろ?』
『そぅ。あれ…あそこにいた女の一人に階段から押されて打ち付けたの。』
『あ?』
『最初は更に一週間前。机にメモが入ってた。何もされなかったからほかってたの。そしたら突き落とされた。』
『…あとは?』
『その後は幼稚過ぎる嫌がらせ。教科書とノートに落書き。靴に画鋲。あぁ…トイレで水かけられた事もあった。…その後が今日の呼び出し。』
『…何で言わねぇんだよ…』
『魁に心配かけたくなかったの。
自分の事出し女だけなら何とかなるし…。』
魁にギュッと抱き着き謝った。
『魁?ゴメンなさい』
『…俺がもう少し遅かったらどぅなってたか分かってんのか?』
怒りながらそう言った魁は私をベットに押し倒した。
『…他の男に見られてんじゃねぇよ』
…あれ?魁が怒ってるのそこ?
『魁は来てくれるって分かってたから。
男に押さえ付けられた時には、近くにいる感じがしたし…』
そう言えば、魁は突然深いキスをして来た。
チュッ…チュク…チュク…
『……ン……』
魁は一回唇を話し呟いた。
『沙綾?前言ったよな?お前は黙って俺に護られてればいいんだよ。』
『…うん。』
魁は心配そうに叩かれていた頬に手を当てた。
『この叩かれたのは?』
『あぁ。これはあの女。先に殴られてたら、正当防衛になるでしょ ?』
『…はぁ。お前は…。』
魁が呆れちゃってる。
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