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さてはて、何はともあれ放課後。
裕子宅に例の3人が集合していた。そう、裕子が呼びつけたのだった。もちろん、“菜の花”のことで!
「ねぇねぇねぇ~菜の花さぁ、食べてみたくない?」
と裕子
「「いや、別に」」
と他の2人。
「え?“食べてみたい”って?そうだよねぇ、流石っスね!」
「ある意味、裕子が“流石っスね!”だよ…」
「もう、どうしようもないわ…。
―――で、買うの、“菜の花”」
光が言うと、裕子がピタッと止まった。それから約10分程度、微動だにせず…
「考えてからもの言え、コノヤロー!」
「あいたっ!恵子の愛が伝わってくる~❤
でねでねでね、誰かお金ある?」
………………。
「無い…よね、スイマセン。んじゃ、採りに行こう!」
「ちょっと、裕子。“採りに”って…道端のを?調べてからした方が…」
「私も光に賛成。いくらなんでも…」
「ハイ、行こう!レッツ・ゴォォオォー!」
と裕子が言い、ダッシュで外へ出て行った。
「もうどうしようもないわ…」
その光の言葉に、首をブンブン縦に振る恵子。しかし、仕方無いので、ゆっくりと裕子の後を追った。
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