第四話:もうひとりの先生

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 この学校には生徒指導の先公が二人いる。一人の先公はめちゃくちゃ嫌われてるが、もうひとりの若林先生は好かれる。  何故かって?  指導しない。  イケメン。  20代。  バンドやってる。  etc…。  生徒に好かれる要素をたくさん持っている。 「バウムクーヘンは無いな」若林先生は笑顔でそう語る。 「そうすよね」 「この前の職員会議で生徒のタバコ問題の話からいきなりハバネロの話だからね」 「そりゃ無いな」  若林先生は生徒の事をすげー知ってる。 「そうだ。お前明日暇か?」 「はい、一応」 「俺のバンドのデビューが決まるかどうかのライブのチケットなんだけど、4人で見に来いよ」 「マジっすか」  若林先生のバンドがデビューしたらすげー有名になるよなぁ。  先生のデビューを祈願して4人で行くか。
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