第六話:絶望

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第六話:絶望

 結局あんな事があったからライブには行けずじまいになった。  先生に謝ろう。俺はそう決めて、学校へ行った。  教室に着くとみんなざわついている。何があったのか中川に聞いてみた。 俺「どうしたん?」 中川「若林先生がひき逃げにあった」 俺「はぁ?」 中川「ちょっといいか?トイレ行こう」  ちなみに昨日中川があんなキャラだったのはコンビニで酒を飲んでたらしい。  中川がトイレに着くなり、窓を閉め、誰かがトイレに来ないか確認し、俺を個室に閉じ込めた。 俺「な、どうしたんだよ」 中川「ひき逃げの犯人は、バイクなんだよ」 俺「え?」 中川「そして若林先生がひかれた時間は俺らがライブハウスに着いた時間なんだよ」 俺「!!!!!」 俺「じゃあ、よ、若林先生をひいたのは俺なんかよ…」 中川「まだ確実じゃねぇ、違う誰かの可能性もある」 俺「俺しかいねーよ、やっぱりあの時確認すれば良かったんだよ」 中川「おい、落ち着けって」 俺「俺が…俺が殺したんだよ!!!!!」 中川「落ち着け!!死んでねぇよ、足を折っただけだよ、でも…」 俺「でもなんだよ…」 中川「歩けねぇんだよ」  俺は体の力が全部抜けた。 中川「教師辞めるんだと」  嘘だろ…。  誰か嘘って言ってくれねぇか…
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