第六話:絶望

2/3
前へ
/211ページ
次へ
 この日を境に俺は学校を行かなくなった。  多分、学校に行っちゃいけないような感じがして…。  まあ反省みたいなものだけど…。  でも、心のどこかで、知らない誰かが犯人だったらいいなって思っている。  そんな事思うんなら、まだ反省してねんだろうな。  しばらく歩くと、あの詐欺師がいる土手に入った。しかも詐欺師がいる。  なんかギター弾いて歌ってる。うわぁ、引く。  とりあえず無視して歩いた。  近づく度に歌の音量がでかくなる。  ペペロンチーノが世界を制する。  ペペロンチーノが世界を制する。  あれ?この歌って?俺は立ち止まると、そいつはニヤっと笑った。
/211ページ

最初のコメントを投稿しよう!

626人が本棚に入れています
本棚に追加