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空はどこまでもどこまでも続いてゆく。雲がゆっくりと流れてゆく。どこからともなく吹く風が気持ちいい。
キーン、コーン、カーン、コーン。
「授業始まったなぁ」
「ああ」
俺、福田和也と親友、中川剛は屋上の貯水タンクで寝転がっていた。
まあ、眠いから寝転がっている。
朝の4時までコンビニで売っている有名な携帯小説の単行本を立ち読みした結果がこうだ。
「やべー、すげー泣ける」とかほざきながら結局最後まで読んでいた。買えよ。
「ああぁあ、眠い」
「帰る?」
「うん」
俺らがよっこらせと立ち上がった途端、放送が入った。
『貯水タンクで寝転がっている中川と福田!!いますぐ職員室に来い』
「ヤバ!見えてたのかよ」
「ふざけんな中川!!ここは安全地帯だとか言ったの誰だよ!!」
「帰ろう」
「そりゃそうだ!!」
そんな日常も空は見つめている。
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