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あんな詐欺師に誘拐されたと思ったら、若林先生の病室に連れてかれた。
よく見ると、中川、山田、藤原もいる。
山田「よう、和也」
俺「おう」
若林先生「うす」
俺「どうもです」
今、俺の中で天使と悪魔が戦っている。
悪魔「そのまんま嘘を突き通せ、どうせ犯人は違う奴なんだからよ」
天使「若林先生ならわかる筈だよ、ちゃんと謝罪しな」
俺はどちらの言う事も正しいけど、間違っている。
おい悪魔、もし犯人が俺だったらどうするんだよ。
おい天使、もし犯人が俺じゃなかったらどうするんだよ。
だけど…俺は…決めた。
じゃあな、悪魔。
俺「先生」
若林先生「ん?」
俺は腰を下ろし、手をついた。
三人とも何やってるんだみたいな顔になった。中川は山田や藤原にも行ったんだろう…。
若林先生「どうしたんだよ、福田」
俺「俺、…先生をひいたのは俺です、すいませんでした!」
詐欺師「…」
俺「すいませんでした!俺本当にどうしたらいいかわかんなくてもう謝る事しかできません。すいませんでした!」
俺はこれ以上涙は出ないんじゃねーかってぐらい涙を流した。
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