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『 Club ∞ 』
そう記されている
看板はOffになっている。
古びた建物に
錆びついた扉
変色している外壁には、
スプレーで書かれた無数の落書き
至るところに貼られたチラシ
錆びついた扉には
" CLOSED"
の文字。
当然だ
クラブが開店するのは
月が顔を出してから。
そんな真っ昼間に、
ここらの地域には
不似合いな少女が一人、
この『 Club ∞ 』の
前に立っていた。
「やっと見つけた…」
その少女は達成感と緊張感が入り交じったような目を向け、ふぅ と息を吐くと、何かを決意したかの様に扉を開けた。
これが、
全ての始まりである。
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