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『舞ーーーー!!!』
携帯に向かって必死に叫んだ。
『沙祈?』
意外にもケロッとした声で返事を返した。
『ん?大丈夫?』
『いや。そんなに心配しなくてもあまり大きくなかったよ?』
なんだってぇ?!
『こっち結構大きかったよ?』
『あっ、そう。それより
早くここから出たいわ。』
私の話どうでもいいんかい!!
『まだ出れないの?』
『まだって……さっきは隙間があったからまだ出れるかもって思ってたけど、さっきの地震で隙間がなくなっちゃったわ。』
『舞………随分余裕じゃん?』
『救助隊呼べはすぐっしょ。』
なんつー余裕だ!
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