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「東方院才臥」という晶達の住む日本が出身の科学者兼学者がその始祖であり、全てである。
彼が「魔術」を確立し、全世界に広め、理解を得たのは本当にここ最近の話、晶や桜が幼少の時である。
「ご馳走さまでした」
両手を合わせ、桜は目の前の空の食器と晶に向けて一礼する。
「はい、お粗末さまでした」
それに答えるように晶も一礼し、自身もまた、ご馳走さまでしたと両手を合わせた。
「片付けは私がやるから、いい加減パジャマから制服に着替えなさいな」
「おっと、すまないな。後は任せるよ」
晶はパタパタと早足で食器を台所まで運ぶとその勢いのまま二階の自室へと戻っていった。
それを見ていた桜はクスリと笑い、鼻歌混じりに洗い物を片づけるために食器を持って腰を上げるのだった。
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