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「いやあぁぁぁああああっ!!」
叫び声が聞こえ、寝ていた私は目を覚ました。しばらくボーっとしながら音を聞く。
(…ママの叫び声がする。どうしたのかなあ。なんか怖いなぁ…)
ガッシャーンッ
ガラスが割れる音がして、パパの怒声とママの奇声が入り混じる。
そっとドアを開けると私は細い隙間から体を滑らせ短い廊下を歩き、大きな音がする部屋の前に立った。
ガラスになっている所から覗くと
「ヒィッ!」
驚いて尻餅をつく私。
パパがこちらを睨みつけ、早く寝ろと怒声が飛んでくる。ママは割れているガラスの中、パパの襟元を掴みつつ部屋に戻るよう叫ぶ。
慌てて走り部屋に戻るとドアを勢いよく閉めた。そしてベッドに潜り込んだ途端、意識を失った。
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