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…龍斗はぼんやりと意識が戻ってきた。
最悪な夢だったな。あまり死ね夢なんか見たくなかったわ。
ふいに誰かが顔を覗き込んできた。
「あ~まだ寝ているか~」
そうそう、夢にでてきた女の子もこんな子だったな。キレイな長い金髪でこんな感じだったよな。
「…て、えぇ!?」
あまりに驚いて声をあげてしまった。
「あ、起きたね。おはよう。もう夜だけど…」
「あ、おはようございます。…じゃなくて!なんでここにいるんですか!?俺はあんたに殺されたはずじゃ…」
「殺してないわよ。あなたちょっとかわいいと思ったからちょっと脅かしてみたのよ。」
「ふざけないでくださいよ!だいたい俺はどうなるんですか!?」
「ちょっと待っててね。いまお茶いれるから。」
「え、ちょっ…」
普通に無視されてしまった。
「コーヒー?紅茶?」
「…紅茶で。」
「はいは~い。」
しばらくしてからその金髪の女の子はカップを二つもってキッチンからでてきた。
とりあえず向こうにいってはやく詳細が知りたい。
「…で、俺はどうなるんですか!?」
「まぁまぁとりあえずそれを飲んでからね。」
「…いただきます。」
龍斗はしぶしぶカップに口をつけた。
「あ、これおいしい…」
素直な感想が口からでた。
「どうもありがとうね。」
ここにつれてこられて初めて落ち着くことが出来たので今まで頭に血がのぼっていて熱くなっていたのが少し落ち着いた。
「じゃあそろそろ説明しましょうか。」
「あ、やっと説明してくれるんですね。」
「そりゃいつまでもここでこうしているわけにもいきませんからね。」
ようやくこの女の子からの説明が始まった。
関係ないことだがこの女の子は龍斗より年上である。
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