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―月妃―
月「きゃっ」
手首を掴まれそのまま
片瀬君の胸の中に入れられた
月「はっ離して!」
片瀬君は黙ったまま離してくれた
かと思えば
手を繋ぎ歩き出す
月「どこ行くの?」
慎「寮」
端的な言葉が返ってきた
月「帰るってば!離して!」
慎「知らねぇ」
言葉遣い学校と違いません?
猫かぶってるんですねあなたも
片瀬君に抵抗してみたものの
やはり無理でした
だって力凄いんだよ!?
月「っ...?」
急に止まった片瀬君に
顔からぶつかってしまった
なんですかこのお城は
慎「ついた寮だ」
月「これが寮?嘘ですよね?」
お城じゃんよこれ
慎「ほら来いよ」
優しい声音で言われたら
着いていっちゃいますよ
慎「俺等の部屋は4階のG室な」
って言われましても...
慎「もしかして方向音痴?」
月「はい...」
慎「はぁ...」
ため息つかれちゃった
月「でっでも!頑張って覚えます」
慎「せいぜい頑張れよ」
ふてぶてしい笑顔が
これまた綺麗...
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