夢曜日~恋を叶えたいって思うのは駄目なことですか?

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「あたしには片想いしている人がいるんです。 …学校の先輩で、優しくって足が早くって気配りができて、ちょっと背は低いけど勉強も出来てみんなの人気者で…王立の魔法学校に編入が決まって…魔法学校に行っちゃったら、中々会えないって思ったら、やっぱり後悔はしたくないから告白しかないって… でも告白して振られるのも怖いし… 友達に相談したら、みんな、みんな諦めろって言うし…」 あ、なんか泣けてきた 「うん、先輩があたしを好きになんてなってもらえないってわかってるの、わかってるんだけど…」  涙がバカみたいに溢れて、膝に、テーブルにバタバタ落ちる。  尻尾まで、力なくして落ちてきたのがわかる。 「ね、鼠族の先輩が猫族のあたしを怖がってるの、知ってるけど、好きなのぉ~!」 「は、はぁ…鼠族、ですかぁ…」 「しかもあたし、ぶち猫だし!せめて真っ白、とかだったら可愛くてよかったのにぃ」 「ぶち猫も可愛い、と思いますよぉ」 「好きだ好きだ良いながらもつい、いぢめちゃうしぃ!」 「いぢめるのはよくない、と思いますぅ」 「猫族の習性だもん!仕方ないでしょう!」 「…長耳族なので…」  泣き喚きながらも、何杯目かのお茶を飲み干したあたしは、 息を吐いて、椅子の背もたれに体を預けた。  うん、なんかすっきりした。 「ありがとー、カモミールさん、なんか楽になったよ」 「それは…何よりですぅ」 やっぱり、ほわほわした笑顔。…  ち、ちょっと疲れてるかな?喋りすぎたかも ,
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