第1話

9/17
前へ
/20ページ
次へ
陽一の姿は とても残酷ものだった。 右手には ギラギラと鈍い光を 放つ日本刀。 左手には 半日前の面影が 全くと言ってない 尚稀の母の姿だった。 「か…ぁ……ん?」 尚稀は蚊も消え入りそうな 声で母を呼んだ。 当然その声に 返事はなく、 返ってきたのは 陽一の声だった。 「ああ、この人かい? 余りにもボクのことを 馬鹿にするからね。 お仕置きをしたんだ」 尚稀は陽一の 言っている意味が わからなかった。 時刻---18:35
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加