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陽一の姿は
とても残酷ものだった。
右手には
ギラギラと鈍い光を
放つ日本刀。
左手には
半日前の面影が
全くと言ってない
尚稀の母の姿だった。
「か…ぁ……ん?」
尚稀は蚊も消え入りそうな
声で母を呼んだ。
当然その声に
返事はなく、
返ってきたのは
陽一の声だった。
「ああ、この人かい?
余りにもボクのことを
馬鹿にするからね。
お仕置きをしたんだ」
尚稀は陽一の
言っている意味が
わからなかった。
時刻---18:35
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